速報!就活ルールの廃止によって起きる3つの変化とは?

 本日就活就活ルールの廃止を経団連会長が唱えていることで、新卒採用市場が大きく揺るがされています。長年日本の新卒採用市場に蔓延ってきた就活ルール(経団連「採用選考に関する指針」)が本当に廃止されれば、日本の新卒採用の現場は大きな変化を迎えることになります。今回の記事では就活ルールの廃止が新卒採用市場にもたらす変化について、採用の3フェーズである①募集②選抜③定着に分解してまとめてみました。

採用フローの3フェーズ

ここでは採用学に則り、採用を①募集②選抜③定着の、3つのフェーズに分解して考えていきます。採用は採用して入社させてまでで終わりではなく、定着させることまでが採用活動です。この、定着までを採用活動の一環と考える姿勢は、今回の就活ルールの廃止について考える上で非常に役に立つものです。「定着させるまでが採用活動」という意識を、採用活動を行う際にはぜひ頭の片隅に置いておいてください。それではここからはいよいよ就活ルールの廃止について考えていきます。今回はサクッとスキマ時間で読めるよう、採用の3フローに沿って簡単に話を進めていきたいと思います。

採用の3フェーズ①募集:戦略的な採用が可能に

就活ルールが廃止されるとまず何が起きるかというと、採用のスケジュールに縛りがなくなるということです。現状では経団連のガイドラインにより、新卒採用における企業説明会や選考の開始時期について目安がありますが、就活ルールが廃止されることで通年採用が可能になります。

変化の激しい業界では、通年採用によって都度欲しい人材を採用できることは大きなメリットです。採用は常に経営戦略に寄り添っている必要があるため、通年採用によってより迅速に経営戦略に応じた採用が可能になるでしょう。そういった意味では就活ルールの廃止は「戦略的な採用」をより実現可能にするものと言えます。

通年採用によって採用スケジュールが長期化すれば、これまでのようにある時期に集中して学生たちにアプローチするのではなく、常に学生たちにアプローチしていく必要があります。自社がどのような人材を求めていてどのように採用活動を行うのか、ということの明確化が極めて重要になり、通年採用になって採用活動の自由度が高まるからこそ、企業の採用力が試される時代になるのです。

採用の3フェーズ②選抜:本当に欲しい学生の能力の明確化が重要に

就活ルールが廃止された後の選抜段階では、現在の採用よりもさらに人材の能力を正しく測ることが重要になります。就活ルールが廃止されると採用担当者の勘や経験に頼るのではなく、明確な根拠を持って選考を行うということの重大性が増します。

就活ルールが廃止されると、おそらく就職活動に対する意識の高い学生ほど、より早い段階から就職活動を始めるでしょう。そうなると大学は就職活動を行うための場と化してしまい、急速な「大学の就職予備校化」が進みます。大学は学問を学ぶための場であり、就活ルールが廃止されれば大学での授業よりも就職活動を優先する学生は今以上に多くなるでしょう。しかし大学はある分野について詳しく掘り下げて学ぶ場であり、大学での学びはビジネス経験と同じぐらいの価値があると考える企業は少なくありません。そのような企業にとっては就活ルールの廃止後は本当に欲しい学生の能力の明確化と、その見つけ出し方を検討する必要があります。

採用の3フェーズ③定着:ミスマッチで早期離職が加速

今まで採用活動を行う際には「〇〇年卒学生」のみを対象にしていました。ところが就活ルールの廃止によって採用対象が低年齢化し、極端に言うと大学1年生に対しても採用活動が可能になります。就活ルールが廃止されることで1年生で内定を得て、その後の大学生活は就職活動をすることなく、様々な経験に時間を費やすという選択が可能になるのです。しかし早期に内定を得て入社した場合、業界や企業への理解が浅い状態で入社を決めているため、入社後のミスマッチが大きく、早期離職に繋がってしまうのではないかと懸念されています。

そうはいっても横目でチラチラ?

通年採用によって自由に採用スケジュールが設定されると述べました。しかしそうはいっても実際には完全に各社が自由に採用スケジュールを設定することは難しいと思われます。新卒採用において採用対象となるのは学生であり、彼らは現在でさえ学生生活と並行して就職活動を行う必要に迫られています。就活ルールが廃止されたからといって自由に採用スケジュールを設定しても、学生生活だけでも忙しい彼らにアプローチできなければ意味がありません。

したがって実際には、就活ルールが廃止された最初のうちでは現行のスケジュールに近いスケジュールで各社が採用を行い、採用において競合となる各社が互いに横目で牽制し合い、結果として同時期に採用スケジュールが集中するものと思われます。就活ルールが廃止されてもしばらくは各社が互いに様子を窺うような状態が続くでしょう。

本当にミスマッチによって早期離職が加速するか

早期に内定を得て入社した場合、業界や企業への理解が浅い状態で入社を決めているため、入社後のミスマッチが大きく、早期離職に繋がってしまうのではないかと懸念されています。しかし本当にそうでしょうか?実際には一部の学生を除いて、早期に就職活動を始めて内定を得る学生は極めて少数派だと思われます。大学を卒業した方なら分かるかと思いますが、大学1・2年生の段階では授業なども忙しく、就職活動をする気は起きません。また早期段階で内定を得るような優秀な学生が、浅い企業理解や業界分析で入社を決めるとは考えにくいです。もし就活ルールが廃止されても、定着するかどうかという観点で考えると現行の採用とあまり変化がないようにも予測できます。

まとめ

就活ルールの廃止によって、企業の本当の採用力が表れるようになります。採用を取り巻く環境が変化しても、自社の求める人材を明確に描くことのできる企業は着実に欲しい人材を採用できます。就活ルールの廃止によって新卒採用における変化は即時ではなく段階的に起きていくものと思われますが、企業の採用に柔軟性が増すことは確実です。採用に変化が伴う反面、より効果的な採用ができるよう、ぜひ自社の採用をデザインしてみてください。

 

Written by 採用GO 編集部 藤原

 

採用トレンド大公開セミナー

HR Forceでは採用トレンドセミナーを実施しております。詳細は上記画像をクリック。 

 

サムネ1-61

 

 

 

※上の画像をクリックで、 本サイト「採用GO」を運営するHR Force(HRフォース)の全貌が明らかに!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事

【人事必見】退職代行サービスとは?正しい対応策を解説!

人事なら知っておくべき!人材育成に役立つ「ピグマリオン効果」とは

ついに解禁!労働条件通知書の電子化で起きる変化とは

【目的別】中小企業向けの雇用関係助成金まとめ

あなたの企業、定年制廃止して大丈夫?定年制廃止の3つのメリット・デメリット

【2020年4月から】働き方改革に伴う「新36協定」への変更!中小企業に必要な対応とは?

ヤフー、ソニー、リクルート……「サバティカル休暇」導入のポイントと導入例7社

経済産業省も推奨するサバティカル休暇とは?メリット・デメリットも解説

最も読まれた記事

インディードCMの女優はだれ?CMの評判は?

【人事必見】インフルエンザって有給扱い?欠勤扱い?休業手当は出すべき?

外国人採用の成功企業事例 7選!

人事担当者は要注意!「採用」と「内定」違いを理解してトラブル回避