採用担当者はこれを見よ!就活ルール廃止とどう向き合うか

就活ルールの廃止か?

先日、経団連の会長が1953年以来続いてきた”就活ルール”を見直すと発言しました。就活ルールといえば説明会解禁日と選考解禁日を定めるものですが、就活ルールの廃止は企業の採用活動をどのように変えるのでしょうか?

就活ルール=新卒一括採用

就活ルールはいわゆる日本的な新卒一括採用の根底にあるものです。企業の説明会と選考の解禁日を指定し、経団連会員企業がこの解禁日に則って採用活動を行うことで(実際には則っていない企業もありますが)、1年のうちのある一時期に採用活動を行わざるを得なくなります。こうして新卒一括採用というシステムが出来上がっています。新卒一括採用により学生も企業側もある一時期に就職活動・採用活動に集中すればよかったのですが、就活ルールが廃止されれば一時期でよかったものが通年で行う必要があります。

就活ルールの廃止は採用をどう変えるのか

・学生視点

学生視点で考えてみると、これまでと比較して就活が圧倒的に長期化します。現行では就職活動に意識の高い学生は3年生の夏頃からサマーインターンに参加し、多くの学生は3年生の冬にウィンターインターンに参加します。冬休みが終わるといよいよ2月頃から(就活ルールでは3月から)企業説明会などに参加し、3月頃からプレエントリー・エントリーが始まり、6月には選考、内々定という流れが一般的です。一般的なこの流れの根底には経団連の就活ルールがあるため、就活ルールが廃止されると就活に何の縛りもなくなります。学生にしてみれば、就職活動に対して意識の高い学生ほど早期から就職活動を始め、自分の納得のいく企業から内定をもらえるまで、学生は採用活動を継続しやすくなるというメリットがあります。

一方で就職活動が長期化することで、これまで以上に学業に対する影響は大きくなります。大学4年間の中で就職活動が占めるウエイトが高くなり、これまで以上に大学は「就職予備校化」すると思われます。しかし企業が欲しい学生というのは「就職活動をたくさんした学生」ではなく、「何か個性的な経験のある学生」であるため、企業の求める人材と学生に大きなギャップが生じるでしょう。

 

・企業視点

企業視点で考えてみると、通年での採用が基本になるため現行のような採用フローでは上手く採用が機能しなくなります。現行では6月~選考が終了し、1年を区切りとして採用活動の反省などを踏まえて翌年の採用活動を考える、という流れが可能でした。しかし通年採用によって常に採用業務が付きまとってきます。さらに学生側は内定を得ても一年を通してこれまで以上に満足いくまで就職活動を止めませんから、内定辞退は増えることでしょう。現段階ですでに問題となっている「オワハラ」がより顕在化すると思われます。内定辞退は企業にとって非常に痛いものですが、就活ルール廃止によってオワハラせざるを得ない状況になってしまうのです。

一方で、新卒一括採用の弊害と言われている学歴フィルターは薄れることでしょう。そもそも学歴フィルターは新卒一括採用による企業の採用業務の負担を減らしたいという心理の下に生じた現象です。学歴という一種の学生の指標が採用活動においてあまり機能しなくなることで、採用の際には学歴以外の面で学生を評価する必要があります。したがって、企業が学生の能力を正しく測るということがこれまで以上に重要になります。

また、就活ルールが廃止されることで採用対象となる学生の低学年化が予想されます。早期から優秀な学生を採用し、囲い込むことができるという側面がある一方で、そのようにして採用された学生は「働く」ということに対する理解が浅く、就職後のミスマッチが大きくなるという点は否めません。就活ルールの廃止は、企業の採用活動に対する考え方を浮き彫りにするものとなることは必至です。

 

(コラム:就活ルール廃止は留学生にとってはありがたい?)

大学時代を海外で過ごし、就職は日本でしようと考えている学生にとっては就活ルールの廃止は非常に嬉しいものと思われます。現行の就職活動日程では、留学経験者は非常に短期間での就職活動を強いられることとなり、非常に負担が大きいです。しかし就活ルールが廃止されることで留学経験者も国内大学の学生と同じように就職活動を行うことができます。グローバル戦略を打ち出すべく、グローバル人材を獲得したい企業にとっては就活ルールの廃止は良い方向にも働くのではないでしょうか。

留学経験者の採用についてより詳しく知りたい方はこちら

では、採用をどうしていくか

就活ルールの廃止によって、採用活動はより複雑化かつ長期化することは必至です。これまでは新卒一括採用の名のもとに、学生のエントリー待ち→選考という流れ(待ちの採用)が一般的でした。ところが就活ルールの廃止後は、学生の応募を待っていては優秀な学生は他所へ流れていってしまいます。就活ルールが廃止されるということは就職活動における学生の自由度が高くなり、学生が企業を「選ぶ」立場になるということです。就活ルールの廃止後は企業側が積極的に学生とコンタクトを取り、学生と企業間で密接な関係性を構築していく必要があります。これまでの待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢で採用活動を行わなければなりません。

そこで効果的なのがダイレクトリクルーティングです。ダイレクトリクルーティングでは従来の採用方法とは異なり、企業から欲しい人材に対してアプローチする採用手法です。現段階でもダイレクトリクルーティングは効果を上げている採用手法ではありますが、就活ルール廃止後は学生とより密接な関係を作るという点において貢献するでしょう。就活ルール廃止は2021年卒の学生からではないかと言われていますが、今からでも早くありません。ダイレクトリクルーティングで自社の採用を変えてみませんか。

ダイレクトリクルーティングについてさらに知りたい方はこちら

 

Written by 採用GO 編集部 藤原

 

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