経済産業省も推奨するサバティカル休暇とは?メリット・デメリットも解説

「サバティカル休暇で半年休んできました!」

人材の流出防止に効果的な「サバティカル休暇」という長期休暇制度をご存知でしょうか。日本ではまだまだ浸透していない制度ですが、海外では既に普及しており、経済産業省が導入を推奨している制度でもあります。今回はそんなサバティカル休暇の概要や、メリット・デメリットについてご紹介します。

目次

 

サバティカル休暇とは

サバティカル休暇とは、長期勤続に対して与えられる一定期間の長期休暇のことです。休暇理由に制限がないため、休暇理由に規定がある有給休暇などの年次休暇とは異なります。取得目的としては、例えば語学留学や、長期間の海外旅行などが挙げられます。

休暇期間は企業によって異なりますが、海外では少なくとも1か月以上取得できる企業が一般的です。

国内で既にサバティカル休暇を導入している企業の制度概要は様々で、サバティカル休暇を取得できる勤続年数を1年としている企業もあれば、10年としている企業もあります。

サバティカル休暇が注目されるようになった背景

サバティカル休暇は、元々ヨーロッパで誕生した休暇制度です。ヨーロッパでは日本よりも早くからワークライフバランスの価値観が議論されていました。ヨーロッパでは優秀な人材が仕事よりもプライベートを優先し、その結果退職するといったケースが相次いで発生したのです。そういった優秀な人材の流出を防ぐために考えられたのがサバティカル休暇です。

また、日本国内でも2018年3月に経済産業省の有識者研究会が、「人生100年時代の到来を見据え、社会人が自らのキャリアや働き方を見直すため、国内外で学び直す『サバティカル休暇』と呼ばれる有給の長期休暇制度の導入を企業に呼び掛け」ました。(2018年3月12日日本経済新聞記事より一部抜粋・要約)

 

サバティカル休暇のメリット

サバティカル休暇は、様々な効果が期待されます。サバティカル休暇を導入するメリットとして、以下の6つを取り上げました。

 

1. 専門性の向上
2. 社員が新しい経験を獲得
3. 社員にリフレッシュしてもらい離職を防止
4. 社員から企業に対する評価アップ
5. 世間から企業に対するイメージアップ
6. 介護・病気療養・育児による退職防止

 

それでは1つずつ解説していきます。

 

1. 専門性の向上

 

 

社員がサバティカル休暇を利用して教育機関に通うことで、担当業務の専門性をより高めることができます。日々の業務に追われている社員も、サバティカル休暇を利用することで専門知識のインプットに集中できます。サバティカル休暇を通して得た専門性を、休暇から復帰後に業務に活かしてもらうことで、社員の生産性向上にも繋がります。

 

2. 社員が新しい経験を獲得

 

 サバティカル休暇中は業務から離れるため、社員には業務以外に様々な経験を積んでもらうことができます。例えば海外留学やボランティアなど、業務とは直接関係しない経験を積むことで、社員が新たな発想力や知見を得ることができます

 

3. リフレッシュにより社員の離職を防止

サバティカル休暇の取得により、通常の短期休暇では取り切れない疲労を軽減し、復帰後に集中して業務に取り組んでもらうことが可能になります。長期間継続的に勤務したことによる疲労やストレスで離職を考える社員にリフレッシュの機会を与えることで、人材の流出を防ぐことができるのです。 

 

4. 社員から企業に対する評価アップ

 

 

サバティカル休暇を導入することで、従業員は「会社が社員を大事にしている」と感じ、企業に対する愛着や帰属意識を高めることができます。特に日本企業の場合、サバティカル休暇を導入している企業はまだ少数であるため、より効果的です。

 

5. 世間から企業に対するイメージアップ

 

サバティカル休暇を導入することで、社外に対して「社員を大事にしている企業である」というアピールが可能です。例えば採用の際には、求職者に対して好印象を与えられます。その結果、さらなる人材の流入が期待できます

 

6. 介護・病気療養・育児による退職防止

 

 

サバティカル休暇を導入することで、家族の介護や育児、病気療養の必要がある社員の離職を防ぐことができます。

優秀な社員が家庭の事情を理由に離職した場合、企業にとって優秀社員の流出が大きな痛手となります。その際にサバティカル休暇を利用して家庭の事情に専念してもらうことで、人材の流出を防ぐことができます。

 

サバティカル休暇のデメリット

サバティカル休暇には様々なメリットを期待できることが分かりました。しかし導入にあたり、デメリットもいくつかあります。ここでは、以下の2つをご紹介します。

 

1. 復帰後、職場環境の変化への対応が困難
2. 別の分野に興味が向いて離職の恐れ

 

1. 復帰後、職場環境の変化への対応の必要

 

 社員がサバティカル休暇から復帰した後、業務内容の変化への対応が必要になります。休暇中にも会社は活動しているため、業務内容や人間関係など、職場環境の変化はしばしば発生します。サバティカル休暇を導入する場合には、長期間の休暇を終えて復帰する社員へのフォローアップが必要になります。

 

2. 別の分野に興味が向き、離職の恐れ

 

 

サバティカル休暇中に業務とは別の分野に興味が向き、復帰することなく離職してしまうケースも想定できます。サバティカル休暇は休暇目的に制限がない休暇ではありますが、企業は社員が休暇に入る前に休暇目的を事前に把握しておき、社員の離職を防ぐ必要があります。

 

まとめ

いかがでしょうか。以下に今回の記事をまとめると、

 

サバティカル休暇とは、 

休暇理由に制限がない、長期勤続に対して与えられる一定期間の長期休暇

ワークライフバランスの考え方を基に、人材の流出を防ぐために設計された制度

 

サバティカル休暇のメリットは、 

専門性の向上

社員が新しい経験を獲得

社員にリフレッシュしてもらい離職を防止

社員から企業に対する評価アップ

世間から企業に対するイメージアップ

介護・病気療養・育児による退職防止

 

サバティカル休暇のデメリットは、 

復帰後、職場環境の変化への対応が困難

別の分野に興味が向いて離職の恐れ

経済産業省が導入を呼びかけていますが、サバティカル休暇はまだまだ日本では浸透していない休暇制度です。人材の流出に悩む企業は、導入するメリットとデメリットを踏まえ、ぜひサバティカル休暇の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

サバティカル休暇を導入する前に

働き方改革の影響もあり、サバティカル休暇はますます注目されています。
日本のHR界は近年変化が激しく、サバティカル休暇を最適に導入していくためには、刻一刻と変化するHRトレンドを抑える必要があります。

しかし、一口に「トレンド」といっても、本質的なトレンドを見極め、自力で網羅するのは至難の技ではないでしょうか。

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 Written by 採用GO 編集部 藤原
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