人事なら知っておくべき!人材育成に役立つ「ピグマリオン効果」とは

皆さんピグマリオン効果は仕事の場で活用出来れば業績に繋がるということをご存知でしょうか。ピグマリオン効果とは心理学用語であり、近年心理学を用いた経営戦略は様々な企業で実践されています。今回は人材育成にも役立つピグマリオン効果について具体例・活用法を詳細にまとめました。

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果とは、自分が相手に期待することで実際に相手の成績が上がることを言います。仕事に活かす方法を記述する前にピグマリオン効果の定義を簡単にご紹介いたします。

ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者ローゼンタール.R.によって提唱されたものであり、別名教師期待効果とも呼ばれています。学習場面において、教師が学習者に対して適度な期待をかけたとき、その期待が学習者に意識的・無意識的な影響を与えます。その期待によって結果的に成績が向上するため教師期待効果と呼ばれています。

ローゼンタールはピグマリオン効果を2つの実験で示しています。1つは大学でのネズミを使用した実験で、もう1つは実際の教育現場で行われました。どちらの実験でも教師や実験を行う学生たちの期待値が高いグループの方が成績が良くなりました。

このことからローゼンタールの論文の結論は成績が向上したのは教師が生徒に対して期待し、生徒もまた期待されていることを意識したためだと記述されています。

 

ピグマリオン効果の具体例

実際にどのような効果があるのか具体例を3つご紹介します。みなさんもピグマリオン効果を知らず知らずのうちに経験しているのではないでしょうか?

1.教育面

教育面ではローゼンタールの実験と同様に「自分は周りから期待されている」と感じている生徒ほど成績があがります。また兄弟間でも期待値の高い子供の方が、成績の伸び率が高くなると言われています。なぜなら「優れている」と言われることで以前よりも努力し成績が上がれば、子供はさらに親の卓識を信じ、さらに努力するようになるという正のスパイラルが生まれるためです。

2.恋愛面

ピグマリオン効果は恋愛面でも効果があると言われています。ピグマリオン効果の”ピグマリオン”とは自ら掘った女性の像を愛し続けた結果、女神が命を吹き込み、像から人間となった女性を自らの妻にしたという伝説の王様です。このようにパートナーに期待をするほど自分の理想に近づくと言われています。

3.スポーツ面

またピグマリオン効果には自己暗示にも繋がります。「自分を信じる」だけで実績が向上すると言われています。成功しているスポーツ選手は「自分ならできる」という自己暗示が得意であり、信じて努力します。そして試合で成功体験を何度も味わうことで、より自信をつけさらに自分自身を磨くことができるのです。

つまり職場においてもポジティブな自己暗示が可能な人は実績を出しやすいと考えられます。しかし最初から自信を持てる人は少ないので、他人からの本物の期待が人材育成において大事なのです。

 

ピグマリオン効果と関連する効果

 

ピグマリオン効果と相反する現象であるゴーレム効果をご存知でしょうか?ゴーレム効果とはピグマリオン効果のように期待と成果に因果関係があるように、相手に対し悪い印象を持ったまま接すると成績が低下してしまうというものです。

「どうしてこんなこともできないの?」「お前は使えないな」などと相手の自尊心を傷つけるよう上司|女性|会社 / 会社 / イラスト / 無料 / モチベーション / ピクトグラム / 残業 / ビジネス
な言葉や、話を真面目に聞かない・褒めないなど相手のモチベーションを奪うような行動がゴーレム効果に繋がります。

期待されていないことを認識してしまうと「どうせ出来ないんだ…」とマイナス思考になってしまいます。そうするとモチベーションも低下し、努力することもなく成績が落ちていくだけという結果になってしまいます。ピグマリオン効果と逆のことが起きてしまうのはとても怖いことですよね。

 

またピグマリオン効果と似た効果でホーソン効果という現象もあります。ホーソン効果とは、心理学的に人は注目されることを好み、特別な扱いを受けると、さらに成果を上げようとする傾向があるという現象です。つまり「見られている」と思うことで、人は良い成果を上げるということです。

 

このホーソン効果は大変ピグマリオン効果と類似していますが、相違点は2点あります。

1つはピグマリオン効果は期待する側の視点での効果であり、ホーソン効果は他者から期待されているという立場で違いがあります。もう1つはピグマリオン効果には教師ー生徒、上司ー部下など上下関係が存在する場合が多数であるということです。

つまりホーソン効果は見られているという意識付けが重要なので、同僚間でのグループや自治会などでの活動向きであり、ピグマリオン効果は仕事・教育面、スポーツでのコーチー選手間のような立場の違いが存在する場面向きです。人材育成の場面では後者の効果がより重視されると考えられています。

 

ピグマリオン効果を人材育成で活かすには?

 

これまでをまとめると、ピグマリオン効果を発揮するためには相手のモチベーションを上げることが必要だとわかります。ここからは仕事の場でピグマリオン効果を活かすための具体的な方法を解説したいと思います。

 

ピグマリオン効果を職場で実践するには以下の4点が重要です。

1.「仕事での役割をはっきり提示するソース画像を表示

2.「成果を可視化できる仕組み作り

3.「やる気にさせる褒め方

4.「上手な叱り方

 

1.「仕事での役割をはっきり提示する

ピグマリオン効果が機能するには社員1人1人に自らの仕事の重要性を理解してもらうことでモチベーションの向上を図ることが重要です。具体的にいうと今行っている仕事は企業にどんな利益をもたらすのか、この部署に配属した理由は何かなどを詳細に説明することが必要です。信頼関係のある上司から言われることで「今いる会社で自分は必要な人間なんだ」「自分にしか出来ない仕事があった、期待されているんだ」と認識しピグマリオン効果に繋がります。

 

2.「成果を可視化できる仕組み作り

ピグマリオン効果を高めるためにはより成績の向上を実感できる取り組みが必要です。営業部門であれば成果重視であるためすでに可視化できていますが、他の部門ではどうすればいいのでしょうか。

成功している中小企業では他薦MVPという取り組みを導入しているところがあります。他薦MVPとは例えば「○○さんがバグをこっそり直していました!」「○○さんがミスをカバーしてくれました」など素晴らしい仕事をした人を発表して知ってもらおうという取り組みです。周りの人から認められることでピグマリオン効果にも繋がるという素敵な取り組みですね。

 

3.「やる気にさせる褒め方

ピグマリオン効果を発揮するために褒めることはとても重要です。しかし常に褒め続けていても信頼性が欠けてしまうかもしれません。そこで上手な褒め方について実践すべきポイントを3点まとめました。

仕事のプロセスも成果も褒める

作業の苦労や努力を認めることにより、部下の士気を高めることに繋がります。上司の評 価によって安心して業務を続けることが可能になります。

すぐに褒める

社員が成果を上げたら、他の社員のいる前ですぐに目標達成したことを褒めることが重要 です。周りの目があるところで成果を認めることで、より仕事へのモチベーション向上に 繋がります。

継続的に褒める

小さなことでも褒めることでコミュニケーションも取りやすくなり、信頼関係を築きやす くなります。

 

4.「上手な叱り方

褒めることはピグマリオン効果において必要不可欠ですが、時にはミスを叱ることも必要です。そこで上手な褒め方について実践すべきポイントを3点にまとめました。

具体的かつ冷静に指摘する

感情的に怒りをぶつけてしまうと、恐怖心が芽生え、上司の機嫌を気にしながら仕事をす るようになってしまいます。部下が同じミスを繰り返さないためにも冷静に伝えることが 必要です。

人前で叱らない

誰でも怒られている姿を他人に見られたくないものです。部下のプライドを傷つけてしま

う恐れもあるので、なるべく2人きりの場を設けましょう。

人格ではなくプロセスを叱る

ゴーレム効果の例でもあげたように「お前はダメな奴だな」など人格を否定するとショッ クを受け、自信を失ってしまいます。人格ではなく仕事の過程を叱ることでモチベーショ ンを下げることなく、業務を改善することが可能になります。

以上をまとめると「上司が部下に期待する(目を配る)」→「コミュニケーションをより取るようになる」→「部下が期待に応えようと努力する」→「会社全体の業績が上がる」というようにピグマリオン効果は正のスパイラルに繋がります。

まとめ

いかかでしたでしょうか?ピグマリオン効果は当初は教育現場でのみ注目されていましたが、近年ビジネス面でも関心を集めています。人材育成は労働力確保が一段と厳しくなっている現代において有効な経営戦略の1つです。人材を育成するためには社員ひとりひとりのモチベーション維持が欠かせません。自分だけでなく周囲の言動・行動に注目してみることで業績向上に繋がるのではないでしょうか?

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Written by 採用GO 編集部 熊澤

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