Indeedの広告掲載 各業界・職種別でのクリック単価の相場

無料から求人広告を掲載できる『Indeed』は企業の求人活動のコストを抑えるのに有効なツールです。ただし、業界や職種によってクリック単価が変わるため、知らずに運用すると想像以上に応募単価がかかってしまうことも。今回の記事では、Indeedを運営していく上で気になる職種別のクリック単価について解説していきます。

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  • コラム

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1. Indeedの広告掲載にかかる費用とクリック単価について

– クリック単価(CPC)の概要や掲載費用の説明

Indeedではクリック課金制を採用しており、運用次第では掲載費用を抑えて高い広告効果を得られます。

クリック課金制とは、広告が何度表示されても費用はかからず、その広告が求職者によってクリックされた際に初めて広告費用が発生する仕組みです。

従来の求人広告媒体とは異なり、広告がクリックされたことに対して料金がかかるため、費用対効果が明確で無駄がないという特徴があります。

クリック単価(CPC)は、広告が1回クリックされるごとに発生する料金を指し、クリックされた数がIndeedで必要な広告費になります。

クリック単価×クリック数=Indeedの広告費

また、Indeedのクリック課金制の仕組みでは、広告予算と掲載期間を設定し、運用方法を選ぶことでそのキャンペーンの求人の掲載が可能です。

かつてクリック単価は広告主側が1円単位で設定できましたが、適切なクリック単価を決めるには求人市場のトレンドや競合に対しての知識が必要となるため、リソースを持たない企業が不利になることがありました。

そのため、現在はAIのアルゴリズムを選択して運用する形になっています。

バランス型

同一キャンペーン内で複数の求人を掲載している場合、全ての求人にバランスよく求職者が集まるように予算配分します。

応募数最大化

予算と掲載期間に合わせて、応募数が最大になるようにクリック単価を設定します。

目標応募数

案件ごとに目標応募数を定め、予算内で求職者を獲得する方法です。

目標応募単価

キャンペーン内全体の目標応募単価を設定し、その応募単価を達成するように運用します。

クリック単価は競合性によって変動し、競合性の低い職種やエリアではクリック単価の相場が安くなり、競合性の高い場合はクリック単価も高くなります。

そのため、適切なクリック単価は業界によって異なり、広告主側でコントロールは難しくなっています。

掛かったクリック単価を有意義なものにするには、応募単価について考えることが大切です。

応募単価は広告に掛かった費用を応募者数で割ったものです。

広告費×応募者数=応募単価

応募単価はクリックされた後に実際に求職者が応募した数によって左右されるため、求人ページを充実させ、応募者との連絡をスムーズにとることで、改善が可能です。

2.業界・職種別でのIndeedのクリック単価の相場

Indeedのクリック単価を業界・職種別にまとめました。

この単価は、おおよその値であり、募集シーズンや雇用形態によっても影響を受け変動します。

例えば、同じ業界であっても人の多い都市部と、地方では競合の数が異なりクリック単価に影響を与えます。

また、正社員と比較して、アルバイトやパートの方がクリック単価も安くなる傾向にあります。

目安と捉えて活用してください。

業界・職種
クリック単価相場(円)
解説
飲食業
100〜200
飲食業界ではクリック単価が100円から200円までの間で変動します。アルバイトから役員候補まで幅広い雇用形態で募集されることが多く、必要とする人材によって単価も変動します。
自動車業(中古販売)
100〜200
自動車販売の業界のクリック単価はやや高めの設定です。需要の大きい自動車業界では、常に人材が求められています。
小売業
100〜300
小売業界では平均的なクリック単価が100円から300円程度です。事務や営業、作業スタッフなど職種によって変動します。
教育
100〜200
教育に携わる分野のクリック単価は100〜200円ほどです。塾や教材の販売などの職種があります。
金融業
500〜1000
金融業は広告の中でもクリック単価の高い分野です。競合の多い業界はクリック単価が高くなります。最低500円ほどを視野に入れておきましょう。
建築業
200〜400
近年、建築ラッシュによって建築業のクリック単価も高めになってきました。資格が必要な業界でもあるので、特定の資格をもつ業種はさらに高くなる傾向があります。
警備
100〜200
警備業界のクリック単価は安定しており、比較的安価に募集をかけられます。現場か事務方かで変動します。
物流業
100〜200
物流業のクリック単価も上昇傾向にあります。慢性的なドライバーの不足から特に運送部門でのクリック単価が高くなっています。
アミューズメント
200〜300
宿泊や冠婚葬祭に関する職種は、人材の移動も激しくクリック単価も高い傾向にあります。地方の宿泊施設でも200円以上は想定しておきましょう。
公共サービス
10〜100
公共サービスに関するクリック単価は安定しています。消防や警察など広告とは別のルートで採用することも多い業界です。
住宅不動産
100〜300
住宅不動産業は採用時期によってクリック単価が変化します。業界の繁忙期にあたる秋と春のやや前の時期の募集は競合も多くクリック単価が高くなります。
印刷・メディア制作
100〜200
あらゆる人材を扱う業界です。法人向けの営業、受付スタッフ、最近では福利厚生をサポートするカウンセラーの採用も行われています。
人材紹介・派遣業
100〜200
あらゆる人材を扱う業界です。法人向けの営業、受付スタッフ、最近では福利厚生をサポートするカウンセラーの採用も行われています。
医療・介護
100〜200
人手不足が深刻な業界の一つです。一時期より落ち着いてきたものの、いまだにクリック単価が高い傾向があります。資格が必要で、働き手が少ない業界のクリック単価は総じて高めの設定です。
フィットネス
100〜500
フィットネスも特殊な資格が必要な業界です。様々な資格があり、資格によって指導できる内容も変わるため、一部の職種や人材の募集でクリック単価は高くなります。
製造
100〜300
製造業界のクリック単価は100円から300円程度です。需要の高い自動車など、製造職種によってクリック単価が高くなることがあります。

3. 業界・職種によって異なる広告効果の傾向

– 相場による求人募集への影響について、業界・職種ごとの広告効果の傾向の説明

人手不足が深刻で早めに人材を補充したい業界や職種ほど、求人にコストをかける企業が多く、クリック単価が高い傾向にあります。

看護師などの専門職や運送業のドライバーなどが代表的な例で、営業やエンジニア同様にクリック単価が高くなります。

ただ、クリック単価の高い業界や職種には求職者も集まりやすいので、適切に広告運用を行うことで広告効果も高くなります。

一方で、広告単価の低い業界や職種は、人材の流動が少ないので、広告効果を得るのに時間がかかることもあります。

どちらにせよ広告効果を最大限に高めるためには、求人ページを充実させ、クリックした求職者を確実に応募まで誘導する必要があります。

4. クリック単価を抑えるために

– キーワード設定や広告テキストの工夫、掲載期間の調整など求人募集の効率化について解説

Indeedではクリック単価が高めに設定されたからと言って、検索の上位に表示されるとは限りません。

ましてや、内容の薄い求人広告を出すことで、クリック単価が無駄になることも考えられます。

Indeedで求人効果を最大限に高めるために大切なのは「適切なキーワード設定」と「広告テキストの工夫」、そして「募集するタイミング」です。

キーワード設定の効率化

ターゲットとする求職者が、検索しそうなキーワードを求人タイトルと求人内容に盛り込みます。

必要な人材へのリーチを高めることができ、マッチしない人材からの無駄なクリックを減らすことにつながります。

キーワード例
テレワーク、副業OK、在宅勤務、交通費支給、週休完全2日など
広告テキストの工夫

企業の魅力を伝えるのと同時に、具体的な募集条件を記載しましょう。求人の特徴や利点を強調し、求職者の関心を引いてクリックから応募までの導線を確保します。

また、Indeedでは写真の掲載もできるので、視覚的に魅力ある求人ページを作ることも大切です。

掲載期間の調整

需要に合わせて掲載期間を調整します。季節や特定のイベントに合わせて求人を作成することで、広告効果を高めます。

繁忙期に合わせて求人をかけることで、短期間で応募を集めることができます。

反対に、競合が少ないシーズンに掲載することでクリック単価を抑えることも可能です。

5. まとめ

– クリック単価の相場が求人募集に

クリック単価の相場を抑えておくことで、求人にかかる全体のコストを予測できるようになります。

また、Indeedのようなクリック課金制の広告では、応募単価をどのように抑えるかという点に注目しましょう。

応募単価を抑えるための施策として、適切なキーワードの選定、求人ページのクオリティの向上、掲載時期の検討などが重要なポイントです。


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