スタンバイの運用は代理店に任せるべき?
求人プラットフォームの『スタンバイ』は運用を広告代理店に任せることも可能で, 運用や求人市場のスペシャリストに任せることで、広告効果の最大化などさまざまなメリットがあります。 そこで今回は、スタンバイの運用で代理店を利用するメリットと、どのような企業が代理店を利用すると良いのかというお話しをしていきます。
- コラム
1.求人検索エンジン「スタンバイ」とは
スタンバイは日本企業の運営する求人情報検索エンジンです。
運営会社の「スタンバイ株式会社」はビズリーチを運営する「ビジョナル株式会社」が2015年に立ち上げた子会社です。その後、2019年にYahoo!を運営する「Zホールディングス株式会社」との合併事業として、再スタートを切りました。
比較的新しいサービスのスタンバイは、通常の求人サイトとは異なる特徴を持っています。
– 求人検索エンジンの一種
スタンバイはYahoo!やGoogleと同じ検索エンジンの一つですが、求人情報の検索に特化しています。
通常、求人サイトは一つのホームページ内でのみで求人が掲載されますが、スタンバイの検索エンジンはインターネット上にあるさまざまな求人情報をクローリングしインデックスします。
そのため求人サイトと比較すると、情報量が多く、スタンバイにおいては1000万件以上の多種多様な求人が掲載されています。
– シェア
Yahoo!を運営するZホールディングスの合同事業だけあり、スタンバイはYahoo!の提供するサービスとの連携が抜群です。
かつてYahoo!は「Yahoo!しごと検索」という独自の求人プラットフォームを運営していましたが、すでにサービスは終了しその移管先がスタンバイです。
また、企業の評判や求職者に役立つ情報を公開している「Yahoo!しごとカタログ」の求人欄に掲載されているのはスタンバイの求人情報です。
スタンバイの求人は「Yahoo!検索」に優先的に表示されるので、求職者はスタンバイの名前は知らずとも、Yahoo!に掲載されている求人情報として目にする機会も多く、1000万名以上の求職者が利用しています。
2.「スタンバイ」の運用代行とは
スタンバイを始めとする検索エンジン型の求人プラットフォームは、求職者、掲載情報ともに充実しており、無料からでも求人情報を掲載できることがメリットです。
しかし、広告運用を自社で行う必要があり、人的リソースや専門知識が必要です。
また、長期で運用する場合は、求人トレンドに合わせて定期的に広告を更新する必要もあります。
– 運用型広告と同じく細かなKPIに基づいて改善を行う
運用型広告の代表的なものは、SNSのタイムラインやYouTubeの動画の途中に流れる広告です。
一方でテレビCMや駅の看板、情報誌や特定のサイトに掲載されるものを純広告といいます。
純広告は一定期間いくらという具合に費用がかかるのに対し、運用広告型はワンクリックいくらといった成果型の課金システムになっています。
スタンバイでの求人掲載は運用型広告に当たります。
運用型の広告では最終的なゴールに向かうまでのKPIの設定が重要で、スタンバイにおいては求人タイトルや求人ページ内容、候補者とのコミュニケーションなどさまざまなプロセスにおいて一定以上のクオリティを保つ必要があります。
広告代理店は求人広告に必要なKPIのフローを蓄積しており、市場トレンドや広告効率を分析してページの改善を繰り返してくれます。
より確実に「ほしい人材の確保」というゴールまでアプローチが可能です。
– 専属担当者を立てられるか、広告運用経験者がいるか、その他Webマーケティングのスキルを持つ担当者がいる必要がある
スタンバイは掲載期間も区切りはなく、長期での運用も可能です。
クリックされなければ課金されることがないので、コストを抑えて求人の露出を増やせることがメリットですが、適正な運用ができていないと期待していた結果は得られません。
自社で運営する場合は、少なくとも求人ページやホームページ作成のノウハウ、XMLに関する知識、KPIの設定、ビッグデータの分析、求人トレンドなどを抑えておく必要があり、専門的な知識をもつ担当者が必要です。
しかし、スタンバイ専任の担当をつけることが現実的ではない場合、広告代理店を利用することでこれらの課題をクリアできます。
3.代理店に任せるメリット・デメリット
では実際にスタンバイにおいて、広告代理店を利用する際のメリットとデメリットを紹介していきます。
– メリット一覧
・ マッチング精度の向上
スタンバイを利用する求職者の数は非常に多く、中にはターゲットとしていない層がページに訪れることもあります。そのため、クリック費用が無駄にかかったり、いざ採用したものの、思っていた人材と違っていたということも起こります。
広告代理店は求人に関するノウハウを持っており、欲しい人材とのマッチング精度を高められます。
クリック前の段階で求人のターゲティングが的確になることで、クリック費用も節約できます。
・ 社内の業務負担の軽減
スタンバイの運用を始めとした、求人に関わる社内業務を一部、もしくは全て代理店に委託することも可能です。
求人ページの作成、スタンバイのアカウント作成、求人市場の分析、広告の改善と更新など、代理店によって委託できる範囲は異なるもののさまざまな業務負担を軽減できます。
そのため、企業は候補者の選考に注力することができ、採用後のフォローアップもスムーズに進むでしょう。
・ ノウハウの獲得
広告代理店と契約することで、求人に関するノウハウを学ぶことができます。
スタンバイの運用方法や求人ページの構築、広告のアナリティクス分析、求人までのKPI設定の方法など、プロフェッショナルの手法を社内に蓄積できます。
ノウハウが得られるまで広告代理店を利用し、運用に慣れたら自社で運用することで、将来的なコストを軽減できます。
– デメリット一覧
・ 費用がかかる
広告代理店を利用する場合、スタンバイのスポンサー費用以外にも、運用手数料と広告の出稿費が必要です。
手数料はスポンサー費用の20%〜30%ほどが相場で、出稿費は数万円から十数万円ほどかかります。
また、代理店によっては初期費用やサービスごとのオプション料金なども必要な場合があります。
・ 代理店選択の手間
スタンバイに対応する広告代理店は非常に多く、さまざまな企業の中から選択しなくてはいけません。
代理店によって、サービス内容や得意とする職種や業界も異なるため、自社と相性の良い企業を見つける必要があります。
4.まとめ
スタンバイをはじめとする運用型広告は、無料から掲載できることがメリットですが、効率的に運用するためには専門的な知識が必要です。
社内でノウハウが不足している、人手が足りない、いい求人と巡り会えないと感じている場合、広告代理店の利用を積極的に検討してみましょう。
また、すでにIndeedや、他の運用型広告を代理店経由で運用している場合は、スタンバイでも対応してくれる場合もあります。
スタンバイで広告代理店の利用がおすすめな企業の特徴
・スタンバイや運用型広告の利用が初めて
・社内リソースが不足しており、求人になかなか手が回らない
・人事の選考に力を入れたい
・自社とマッチする人材の応募がない
・運用ノウハウを学んで、いずれは自社で運用したい
・求人市場のトレンドを知りたい
・すでにIndeedなどで広告代理店を利用している
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