自社の採用活動に対する考えが甘いことを痛感すると同時に、大幅な改善余地に大きな期待。

1971年の創業以来、一流ホテルや総合商社本社ビル、外資系企業などの警備及びトータルセキュリティサービスを提供するアラコム株式会社様は、採用活動における応募後の歩留まり改善や面接官の採用スキルアップに課題を抱えていました。 今回は関西支社 支社長 橋本様、採用担当の藤澤様・松島様にお話を伺いました。

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採用トレーニング 導入インタビュ――vol. 1

アラコム株式会社様

会社設立年 : 1971年 6月8日
本社    : 東京都港区西新橋1丁目6番15号 NS虎ノ門ビル
事業内容  : 総合警備業務
従業員数  : 1,122名 ※2022年4月
企業サイト : https://alacom.co.jp/
採用職種  : 警備員


サマリ

  • 抱えていた課題

– 応募後の歩留まりの対策や考え方を知りたい
自社の採用活動が他社と比べてどうか、基準を知りたい
– 面接官の面接テクニックを改善したい

  • 受講後社内に起こった変化

– 採用フローの中のスピードの意識が変わった!
– 応募者のジャッジポイントの明文化を始めた!
– 面接時の見極め質問集を社内で作成する。
– 講義後、内定を出すまでの期間を、従来の1/3に改善!

 

――全4時間の採用トレーニングの受講、ありがとうございました!お話を伺う前に、皆さまの普段の業務上の役割について教えてください。

橋本様 : アラコム関西支社で支社長を務めております。採用活動においては、主に採用合否を決定する役割を担っております。

藤澤様・松島様 : 日程調整から、1次~2次面接、求職者対応等幅広く対応する役割を担当しております。

この3名チームで求職者対応をスピーディーに行っております。

――今回の採用トレーニングのモニター企画にご応募いただいた背景を教えてください。

第一に、「貪欲に学びたい」という気持ちがあったからです。昨今の事情から、売り手市場で採用が激化しているなか、どうやったら他社に先駆けていい人材を採用できるのか、勝てるのか。プロの方法を聞きたいと考えていました。

――受講中、頻繁にうなずく姿が印象的でした。特に印象に残った点や講義内容を教えてください。

全体を通じて明日から使える実践的な内容だったことに満足しています。

講義は、1.応募者対応時の意識、2.候補者を見極めるポイントの2つの流れで進みましたが、特に応募者対応時の意識に関する講義が印象に残っています。

選考プロセスのスピード面における改善はもっとできるなと痛感しました。日程調整の方法を少し変えるだけでも自社への印象を変えることができるという内容を聞いた際に、意識が大きく変わりました。他社の事例も含めて比べることができ、私たちの採用方法や意識の改善の余地に気が付きました。

ほかにも、従来は履歴書に書いてあるスキルや経験を中心に評価をしていましたが、入社後の成長スピードや適性などの人物評価へも重きを置くことの重要性を理解し、質問内容のアップデートの必要性を実感しました。

候補者見極めのポイントについては、入社後のミスマッチをなくすために、どのような質問で見極めていけばよいか、実際の質問例がとても参考になりました。

明日から実践できる方法が明確に。まずは求職者対応の意識から根本的に変化が必要だった。

――受講後、さっそく面接時の質問を変更されたとのことでした。どのような点で変化を感じましたか?

自身の変化に関しては、相手が回答に詰まった際、助け舟を出すようになりました。相手の変化としては、教わった質問を投げかけてみると、それまでは引き出すことが難しかった候補者さんのいい経験を話していただけるようになりました。

私たちから話のテーマ選択をリードすることで、「ん~」と悩んでいた候補者さんから、単刀直入な回答を得られるようになりました。例えば、終始、笑顔で好印象だったシニアの方のエピソードをお話します。印象はいいんですが、なかなか回答が漠然としていたんですね。この方に「見極めの質問」をしたところ、社会人として大事にしている考え方やその理由を教えてくださいました。実際この質問をしなければ聞けなかった重要な経験です。
価値観を聞けるようになったことで、「ミスマッチ」を解消すること効果がありそうです。

――過去にはどのようなミスマッチが発生していたのですか?

橋本様 : 一例としては、入社後現場入りしても意欲が伺えない方が最終的に3ヵ月経たずに退職されてしまいまして……。トレーニング担当も疲弊し、それまでのお金と労力が水の泡になってしまったことがありました。

今回のトレーニングを通して、募集職種に求められていることを理解している方、されていない方を見抜くためのコツが分かりました。後者の方を採用すると後々、お互いが不幸になります。また、入社後の教育担当を頭に浮かべながら面接をすることでミスマッチを防止していきたいと考えています。

藤澤様 : 私自身が面接者としての教育を受けたことがないので、1次面接で「自分なりに採用基準を満たしている」と思って通過したところ、2次面接の面接担当から「思っている人と違った」と言われることがありましたね。見極めの質問の実践ももちろんですが、その回答の中で、何に注目して評価するのかを明確にできたこと、また明確な基準がないことに気づけたことが収穫でした。

今まで面接官としての教育は0。トレーニングで成功の型を学び、採用競争に勝つための施策が明確になった。

――内定後の取りこぼしを防止するテクニックも講義内容にありましたが、社内での実践状況はいかがでしょう?

藤澤様 : 現場により条件が異なることもあるため、すべての現場で対応できるかは今後の検討課題になりそうです。

松島様 : 応募者の視点をズラすテクニックは今後も参考にしていきます。

橋本様 : 応募から面談、面談後の取りこぼしを減らす歩留まり改善のテクニックに期待していたので、勉強になりました。今回教えていただいた候補者の視点を変える誘導テクニックは、採用担当者間で共有しますし、反論スキルも共有したいですね。合格者から辞退されてしまうことは非常にもったいないこと。採用が上手くいっている企業の特徴も理解できるようになりました。


――この講義をどんな役割の人におすすめしたいですか?

面接担当の社員に勧めたいです。採用担当はもちろんのこと現場メンバーにもこの考え方を伝えていきますが、今後は教えていただいた「体系化された採用の考え方」を基にトライアルしながら修正を掛けていく予定です。

常岡様、お忙しいなか、長時間にわたる講義、ありがとうございました。お陰様で自社の遅れているところに気づきが沢山ありました。今回の機会をいただきましたHR Force様にも感謝申し上げます。

――こちらこそインタビューを通じていろいろな気づきがありました。何より貴社の採用活動の一助になれたこと、大変光栄です!本日はインタビューにご回答いただきありがとうございました。



講師画像_常岡(HRF) _掲載用-1株式会社HR Force 
事業企画部 ABM ソリューションコンサルティング
常岡 勇佑

新卒で大手人材会社へ入社後、自社の新卒採用のリーダーとして複数拠点の採用活動に従事。
その後、採用の知見を活かし株式会社識学へ中途入社。
事業会社30社以上の採用フローの刷新・構築支援に従事。
HRForce入社後は、ソリューションコンサルティングチームにて、採用講師を担う。
また、応募発生後から内定に至るまでのコンサルティングに携わり、
顧客の採用成功への伴走をサポートしている。

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